多趣味 老人のブログ

定年後7年目 自由時間を楽しむ 自分起こしの
日記帳

目の当たりに見た ご老人家庭の事情

この地域には”安心ダイヤル”というシステムがあります。


これは災害時要援護者登録制度といわれ
主として高齢者、障がい者家庭などに災害時の援助や
安否確認、避難誘導などを公的機関と福祉組織が連携して
行うというものです。


簡単にいうと、日ごろから、お元気ですか、大丈夫ですかと
ご近所さんや福祉関係の人たちが見守りをしていく
声かけ活動なのです。


初めて体験しました。
この活動の中に、救急キットの更新というのがります。


冷蔵庫の中に保険証コピー、常用している薬の書類、
かかりつけ医院、非常時の連絡先などが入ったカプセルを
入れて置き、救急時の対応資料にするものです。


このシステムは多くの自治体で採用されているものです。
当然、介護士、福祉士、民生委員などが訪問を
分担しています。


特に言いたいのは、システムは立派なのです。
だけど、それを運用している最先端の動きはどうなのでしょうか。


今回、5軒の人たちに民生委員の方と一緒に面談しました。


老々介護のおうちは、10年前から更新されていません。
なんと8件の病院に通っているそうです。薬も十数種類。
うちの亡くなったおばあちゃんと一緒です。


一人暮らしの方は、割としっかりしていました。
ご近所の方なので日頃から注意しています。


もう一人の方は、お孫さんが同居しているそうです。
これは恵まれているケースと思います。
それでも5年は更新できていません。


一人暮らしの90才おばあちゃんのところには、東京から娘さんが
来ていました。月に一回、一週間くらいのピッチだそうです。
つい、うちの四国のじいちゃんを思い出します。
毎月フェリーに乗って通ったのを。今はもういませんが。


それぞれの家庭事情を垣間見た思いで、何ともやるせない気持ちです。
一様に同じなのは、緊急連絡先が遠く離れていることです。
近親者の、つらくもどかしい思いが察しられます。


ほんの数件訪問しただけでも、みんな悩みがありそれぞれ工夫しながら
対処しているのがわかります。
みなさんはお話好きで、嬉しそうに話してくれました。


この辺に福祉活動のヒントがありそうだと思った次第。
やっぱり、定期的に訪問が一番大事なんだ、これが基本だ。


いずれは我がことだと感じながら
珍しく、長文でまっとうなことを書き込んだ気分。

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